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ホームセンターの万引き対策|広い売場・高額工具・広い出入口を守る方法
みなさまこんにちは!
日本全国で万引き対策の提案、設計、導入を行っている株式会社杏林社です!
今回は当社でも多くの導入実績のあるホームセンターの万引き対策についてご紹介いたします。

30秒で分かる結論
- タグを死角で外される → 自鳴タグ(不正解除で発報)
- 電動ドリルなどの工具を触らせたい → エリア式(持ち出し検知)
- 出入口が広い → 広間口対応ゲート(設計が肝)
こんな店舗は要注意
以下の条件に当てはまるホームセンターは、特に万引き被害が起きやすい傾向があります。対策を後回しにすると損失が積み重なるため、早めの対応が重要です。
- 電動工具・刃物・替刃など「小さく高額」な商品の比率が高い
- 出入口が広い、または複数あり防犯ゲートの設置が難しい
- 死角が多く、棚陰などで商品を外す行為が起きやすい
ホームセンターで万引きが増える原因(店舗特性)
ホームセンターは他の小売業と異なる構造的な課題を抱えています。広大な売場面積、多様な商品ジャンル、そしてDIY愛好者から業者まで幅広い客層が訪れる環境は、万引き犯にとっても「行動しやすい場所」となりやすいのです。
売場が広く死角が多い(監視が分散)
ホームセンターの売場面積は一般的なスーパーや衣料品店と比べて数倍〜十数倍に及ぶことも珍しくありません。スタッフの目が届かない棚の陰、通路の突き当たり、資材コーナーの奥など、死角が構造的に生まれやすい環境です。カメラを増設しても広大な売場の全域をカバーするには限界があり、映像の確認だけでは犯行をリアルタイムで抑止できません。
狙われるのは電動工具・刃物・消耗品(高額×小型)
万引き犯が狙う商品には明確な傾向があります。電動ドリル・丸ノコ・インパクトドライバーといった電動工具のパーツや替刃、高級刃物、電池・インクカートリッジなどの消耗品は「小さくて高額」という条件を満たしており、転売しやすいことから組織的な窃盗の標的にもなります。こうした商品は単価が高いため、数点の被害でも月間損失が数万円〜数十万円に達するケースがあります。
出入口が広い/カート・資材で設備破損リスク
ホームセンターの出入口は、大型商品や資材をカートで運ぶ顧客のために幅広く設計されています。一般的な防犯ゲートは通路幅が限られるため、広い出入口への対応には専用の設計が必要です。また、カートや長尺資材がゲートに接触して破損するリスクも考慮しなければなりません。設備の選定や設置位置の設計が不十分だと、導入しても十分な効果が得られないだけでなく、機器の破損コストが発生します。
犯行は「外す」「持ち出す」「堂々と出る」に分かれる
ホームセンターでの万引き手口は大きく3パターンに分類できます。①棚の死角で防犯タグを外してポケットに入れる「外す」型、②展示品や陳列商品をそのまま持ち出す「持ち出す」型、③大型商品などを堂々とカートに乗せてゲートを素通りする「堂々と出る」型です。それぞれに適した対策が異なるため、手口に合わせた対策設計が重要になります。次章からは、この3つの手口に対応する具体的な対策を解説します。
万引き対策は「抑止 × 検知 × 運用」で設計する
防犯機器を導入すれば万引きが減る、というのは正確ではありません。効果的な対策には「抑止」「検知」「運用」の3要素をセットで設計することが重要です。
| 要素 | 内容 | 主な手段 |
| 抑止 | 犯行意欲を事前に下げる | 告知サイン、タグの露出、ゲートの可視化 |
| 検知 | 犯行発生をリアルタイムで把握する | 自鳴タグ発報、エリア式アラーム、ゲートアラーム |
| 運用 | 機器を活かす仕組みをつくる | タグ装着・解除導線整備、スタッフ対応フロー |
機器を導入するだけで終わりにせず、スタッフがどう動くか、タグの取り付け・解除がスムーズに行えるかまで含めて設計することが、長期的な効果につながります。
対策1|「死角で外す」対策:自鳴タグ(不正解除で発報)
よくある手口
死角を利用した「タグ外し」は、ホームセンターで最も多い手口のひとつです。棚の陰、人通りの少ない通路の突き当たり、試着室のない衣料コーナー横など、スタッフの視線が届きにくい場所で工具のパッケージや袋を破いてタグを外し、商品だけをポケットや手持ちバッグに移します。犯行が短時間で完結するため、カメラに映っていても気づきにくいのが特徴です。
自鳴タグが効く理由
自鳴タグ(セルフアラームタグ)は、専用解除機を使わずに強引に取り外そうとすると、タグ自体が大きなアラーム音を発する防犯タグです。不正解除の瞬間に音が鳴るため、死角でも周囲に犯行を知らせることができます。ゲートとの連動も可能なモデルがあり、「外してゲートを通り抜けようとしてもアラームが止まらない」状態を作れます。
防犯ゲートだけでは「タグを外してしまえば通れる」という弱点がありますが、自鳴タグはその弱点を補完します。
また、死角にさえ持ち込ませたくないという方にはこの後紹介する杏林社のS-Guardがおすすめです。エリアで守るタイプの防犯システムで、エリアから出るだけでなく、不正に取り外した際にもアラームが鳴ります。
導入のコツ
効果的なのは「被害が集中している売場・商品カテゴリへの重点装着」です。過去の被害記録や棚卸しロスのデータをもとに優先順位を決め、電動工具の替刃・刃物・インクカートリッジなど単価の高い小型商品から着手するのが現実的です。
向いている売場例
- 電動工具コーナー(替刃・バッテリー・チップ類)
- 刃物・包丁コーナー
- インク・トナーカートリッジ売場
- 釣具・アウトドア用品(小型高額品)
- 防犯・錠前コーナー
対策2|「持ち出す」対策:エリア式防犯(工具の”体験展示”を守る)
ホームセンターのジレンマ
ホームセンターでは、電動工具などを実際に手に取って確かめてもらうことで購買意欲が高まります。展示品を触れる状態にしておくことは売上に直結しますが、同時に「触れる=持ち出せる」リスクも生まれます。鎖でつなぐ・ケースに入れるといった方法はセキュリティ上有効ですが、顧客体験を損ないます。エリア式防犯はこのジレンマを解消するための手段です。
エリア式の仕組み
エリア式防犯システムは、商品に取り付けたタグと特定エリアを監視する機械で構成されます。商品が設定したエリア(例:展示コーナー)の外に持ち出されると、センサーが検知してアラームを発します。商品を元の位置に戻すとアラームが止まる仕組みのため、正規のレジ購入には影響せず、展示品をそのままオープンに置いておける環境を維持できます。

向いている商品
- 展示型の電動工具(ドリル・グラインダー・ジグソーなど)
- 高額の小型電化製品・工具類
- アウトドア・キャンプ用品の展示品
- 防犯・DIY関連の高単価商品
運用ポイント
エリア式は適切なゾーン設計と、アラーム発生時のスタッフ対応フローが重要です。検知エリアの設定が緩すぎると誤報が増えてスタッフが慣れてしまい、効果が下がります。導入時に「どの範囲をエリアにするか」「発報したらスタッフがどう動くか」を事前に決めておくことが、長期的な効果を維持するポイントです。
また、このエリアで守るという運用は同時に死角対策もできます。エリアから出た時点で音が鳴るため、「そもそも死角にさえ持ち込ませない」という運用がかなうのがこの運用のいいところです。
対策3|「堂々と出る」対策:広間口対応の防犯ゲート設計
広い出入口で起きがちな失敗
一般的な防犯ゲートは、通路幅が限られたコンビニやアパレルショップに対応したものがほとんどです。ホームセンターのように出入口幅が3〜6メートル以上ある場合、複数のゲートユニットを並べただけでは「反応ムラ」が生じ、中央部分の検知精度が下がるケースがあります。また、設置位置の設計が不十分だとカートや長尺資材の通り道が確保できず、顧客の動線を妨げてしまいます。
広間口でも成立させる考え方
広間口への対応には、検知範囲が広い専用アンテナの選定と、設置位置の精密な設計が必要です。具体的には以下の点がポイントになります。
- アンテナの設置間隔・高さ・角度を出入口幅に合わせて最適化
- カートが通る通路と人が通る通路の分離(動線設計)
- 複数ゲートを設置する場合の干渉防止設計
- 重点タグとの併用で、ゲートだけに頼らない検知体制の構築
破損リスクへの配慮
ホームセンターでは、長尺パイプ・木材・脚立など通常のゲートサイズを大幅に超える商品がカートで通過します。ゲート本体が破損しないよう、耐衝撃性の高い素材・構造のモデルを選ぶことと、万が一の接触があっても倒れにくい設置方法を検討することが重要です。設計段階から施工業者と連携して、設備保護の観点も含めた提案を受けることをおすすめします。また、ゲートに関しては、種類や相性の問題があるため、一度プロに相談することをお勧めいたします。
売場別|ホームセンター万引き対策 早見表(推奨構成)
どの対策を優先すべきか迷う場合は、売場の特性に合わせて以下の早見表を参考にしてください。
| 売場・状況 | 推奨構成 | 補足 |
| 電動工具(展示品あり) | エリア式 + 自鳴タグ(補助) | 触れさせながら持ち出しを検知。展示体験を損なわず対策できる |
| 消耗品・小型高額品 | 自鳴タグ(重点装着) | 全品より被害集中カテゴリに絞って装着。運用コストを抑えつつ効果大 |
| 出入口が広い(3m以上) | 広間口対応ゲート + 重点タグ | ゲート単体では不十分。タグ運用との組み合わせが効果的 |
| 死角が多い売場 | 自鳴タグ +エリア式 | カメラだけでは限界。タグの抑止力と見回りを組み合わせる |
| 刃物・工具コーナー | 自鳴タグ +エリア式 | 単価が高く小型なため集中被害になりやすい。重点装着が有効 |
費用感の考え方(価格表ではなく”決まり方”を説明)
「防犯設備の費用はいくらか?」という質問に対して、一概に金額をお伝えすることはできません。なぜなら、ホームセンターの万引き対策費用は以下のような要素によって大きく変わるためです。
- 対象となる売場の数・面積(タグ装着範囲、エリア数)
- 出入口の数・幅(ゲートユニット数、設置難易度)
- 通路幅・カート動線(設計の複雑さ)
- タグ運用量(初期枚数、補充頻度)
- 既存設備との連携有無(既設カメラ・レジシステムなど)
まずは現地確認のうえ、「どの売場に何の対策をどう入れるか」を整理してから具体的な費用を算出するのが最も確実です。費用対効果を検討する際は、現在発生している棚卸しロスの金額と比較することをおすすめします。月間ロスが30万円であれば、1〜2年で設備投資を回収できるケースも多くあります。
よくある質問(FAQ)
Q. 防犯ゲートを入れているのに万引きが減らないのはなぜですか?
原因として多いのは「タグ運用が不十分」「死角でタグを外されている」「ゲートの反応エリア設計が合っていない」の3パターンです。ゲートはタグが付いていることを前提に機能します。タグが外された商品はゲートを通過しても反応しません。重点商品への自鳴タグ導入と組み合わせることで、ゲート単体の弱点を補えます。
Q. 全商品にタグを付ける必要がありますか?
必ずしも全商品への装着は必要ありません。過去の被害データや棚卸しロスを分析し、被害が集中している商品カテゴリや売場から優先的に装着するのが費用対効果の高いアプローチです。まず重点売場に絞って導入し、効果を確認しながら範囲を広げていく方法をおすすめしています。
Q. カートが多い店舗で誤報や機器の破損は心配ですか?
カートや長尺資材への対応は、設置設計の段階で考慮する必要があります。カート通路と人通りの動線を分ける設計、耐衝撃性の高い機器の選定、カートが接触しにくい設置位置の確保などによってリスクを最小化できます。現地確認の際に実際の動線を確認したうえで最適な設計を提案します。
Q. 展示品はどうやって守れますか?
展示品の保護にはエリア式防犯システムが最適です。商品を触れる状態のままにしながら、設定エリア外に持ち出された瞬間にアラームが作動します。チェーンロックやショーケースと異なり、顧客体験を損なわずに防犯効果を維持できます。
Q. 既存の防犯設備と併用できますか?
多くの場合、既存設備との連携・併用が可能です。現在お使いのカメラシステム、ゲート、タグの種類によって対応方法が異なりますので、まずは現状の設備構成をお知らせいただき、最適な組み合わせをご提案します。既存投資を活かしながら不足部分を補う形での導入をお手伝いします。
ホームセンターの万引き対策を、店舗条件に合わせて設計します(無料相談)
広い売場・広い出入口・展示品・死角……ホームセンターの万引き対策は、汎用品を並べるだけでは効果が出ません。店舗ごとの条件に合わせた「設計」こそが重要です。
現地確認から最適構成の提案まで、まとめて無料でご対応します。お気軽にご相談ください。
